【横浜市営墓地】をチェック!2021年度募集は「日野こもれび納骨堂」のみ

横浜市営墓地 2021年度募集開始

お墓の選択肢のなかで、行政が運営母体である公営墓地は、その永続性や安心感などから人気とされています。東京都営霊園の今年度募集は7月にあり、抽選まで終えたところで、やはりその人気の高さがよく分かりました。では、お隣の横浜市の公営墓地はどのようになっているのでしょうか。

横浜市在住でお墓を検討してみようかな、という方へ、知っていて損はない横浜市営墓地の基礎情報を、ちょうど9月に使用申し込みを開始している募集要綱とともに、まとめてみました。

こんな記事

横浜市営墓地の募集要綱

神奈川県横浜市は、377万人超の人口を抱える、東京23特別区に次いで、もっとも大きな政令指定指定市です。そうなれば、お墓のニーズも相当に高いはずで、横浜市営墓地についても注目したいですよね。

今年7月7日に、横浜市より【令和3年度横浜市営墓地・納骨堂の使用者募集について 】発表されました。例年この時期に、年に一度の使用者募集が告知されるようです。

募集に関するオフィシャルの告知は以下のサイトにまとまっています。その他「広報よこはま」に告知されるそうです。

市営墓地・納骨堂の新規使用者募集について|横浜市

では、募集内容の前に、横浜市の公営墓地・霊園について、確認してみましょう。

横浜市営墓地(納骨施設)の概要

横浜市営墓地は、説明のなかでは「納骨施設」と呼ばれていますが、これには現在7つある公営墓地・納骨堂が含まれています。もう1カ所、舞岡霊園(仮称)は現在建築中(2026年頃工事完了予定)となっています。

横浜市営「納骨施設」一覧

まずはそれぞれ、どんな納骨施設(公営墓地・納骨堂)なのかチェックしておきましょう。

施設名・詳細リンク所在地開設年納骨形式・総枠数
①三ツ沢墓地 神奈川区三ツ沢上町20-6明治41年
(1908年)
墳墓地/約7,500区画
②久保山墓地 西区元久保町3-24明治7年
(1874年)
墳墓地/約15,000区画
③根岸外国人墓地 中区仲尾台7-1明治35年
(1902年)
墳墓地/約1,000区画
④日野公園墓地 港南区日野中央1-13-1昭和8年
(1933年)
墳墓地/約15,000区画
 同上平成5年
(1993年)
壁面式納骨施設/450基
合葬式納骨施設/6,000体
⑤日野こもれび納骨堂 港南区日野中央1-13-2平成30年
(2018年)
自動搬送式納骨施設/6,500体
合葬式納骨施設/20,000体
⑥メモリアルグリーン 指定管理者による管理・運営戸塚区俣野町1367番地1他平成18年
(2006年)
芝生型納骨施設/7,500区画
合葬式樹木型納骨施設/3,000体
合葬式慰霊碑型納骨施設/12,000体
⑦(仮称)舞岡霊園 整備中戸塚区吉田町、舞岡町令和8年(2026年)頃
工事完了予定
芝生型納骨施設/6,000区画
合葬式樹木型納骨施設/1,500体
合葬式樹林型納骨施設/1,500体
自動搬送式納骨施設/10,000体
⑧久保山霊堂
(遺骨一時預かり施設)
 西区元久保町1-1昭和32年
(1957年)
昭和57年
(1982年)改築
家族納骨壇/2,000基
焼骨短期保管/910体

形式別一覧

墳墓地

いわゆる一般的な「お墓」のことで「一般墳墓地」とも言われます。一定区画の中に墓石を立て、カロート(地中のスペース)に遺骨を納めます。永年利用、代々継承できることが特徴です。

合葬式納骨施設がある

三ツ沢墓地、久保山墓地、根岸外国人墓地、日野公園墓地

合葬(がっそう)式納骨施設

家単位ではなく、故人単位として、合同のスペースに納骨する納骨施設です。施設によって遺骨を樹木や慰霊碑の下の地下室に納めたり、地中に埋めたりと、納骨形態や参拝のためのシンボルが異なります。

合葬式納骨施設がある

日野公園墓地、日野こもれび納骨堂、メモリアルグリーン ※(仮称)舞岡霊園に予定

自動搬送式納骨施設

「厨子(ずし)」と呼ばれる家単位の個別のスペースに遺骨を納めます。参拝の際は自動搬送によって遺骨を運び、対面することができます。

自動搬送式納骨施設がある

日野こもれび納骨堂 ※(仮称)舞岡霊園に予定

芝生式納骨施設

芝生広場のようなスペースに設置した墓石の前で参拝する施設です。遺骨は墓石の下にあるカロート(コンクリート製の箱)に埋蔵します。

芝生式納骨施設がある

メモリアルグリーン ※(仮称)舞岡霊園に予定

壁面式納骨施設

雛壇状に造成した擁壁を利用して、墓石と納骨施設をセットでご利用いただく墓地です。1墓にはおおむね6体(7寸壺)の遺骨を納骨することができます。

壁面式納骨施設がある

日野公園墓地

遺骨一時預かり施設

遺骨の一時的な保管施設です。ロッカー形式の納骨施設で、家族納骨施設(5年または10年)と短期保管庫(1年)があります。

遺骨一時預かり施設がある

久保山霊堂

横浜市営墓地 近年の募集実績

横浜市営墓地の概要がわかったところで、過去5年の使用者募集状況と、令和3年度(2021年)の募集をあわせて見てみましょう。

過去5年に募集あり

施設名納骨形式令和3年
(2021)
令和2年
(2020)
令和2年
(2019)
平成30年
(2018)
平成29年
(2017)
平成28年
(2016)
三ツ沢墓地墳墓地
100区画

300区画
久保山墓地墳墓地
100区画

300区画

300区画

300区画
日野公園墓地墳墓地
100区画
日野こもれび納骨堂自動搬送式納骨施設
1,300

1,300基

1,300基

1,300基

1,300基
 同合葬式納骨施設
1,700枠

(2,550体)

2,000枠
(3,000体)

1,400枠
(2,200体)

900枠
(1,350体)

900枠
(1,350体)

…令和3年度募集/…募集があった枠/…一部、または全ての区分で抽選が行われた枠

過去5年・今年度に募集なし

根岸外国人墓地墳墓地
日野公園墓地壁面式納骨施設、合葬式納骨施設
メモリアルグリーン芝生型納骨施設、合葬式慰霊碑型納骨施設、合葬式樹木型納骨施設

ご覧の通り、今年度募集があるのは、日野こもれび納骨堂自動搬送式納骨施設と合葬式納骨施設のみとなっており、一般墳墓地の区画に関しては募集なしです。

横浜市では、いわゆる一般的な個別の墳墓地はほぼいっぱいとなっている状況なのですね。

継承前提の個別墓地の場合には、旧来の区画の空きが出るのを待つか、建築中の仮称・舞岡霊園に予定されている芝生型納骨施設を待つことになります。完成は5年後と先ですが、覚えておくとよいかもしれません。

久保山霊堂は遺骨の一時預かり施設として、申し込みを随時受け入れていますので、希望の施設の空きが出るまで利用することができます。

自動搬送式納骨施設と合葬式納骨施設

上記過去実績を見てわかる通り、例年抽選が行われる枠と、そうでない枠があることが分かります。施設の人気を分けているのはどんなところなのか、今回募集がある2施設について、ポイントをチェックしてみます。

料金(日野こもれび納骨堂)

今年度募集の対象となる日野こもれび納骨堂の2つの納骨形式は、以下の料金体系となっています。

募集内容募集数使用料管理料

自動搬送式納骨施設

遺骨保持780基484,000円/30年9,900円/1年
生前・改葬520基484,000円/30年9,900円/1年

合葬式納骨施設

遺骨保持(1体分)450基(450体)74,800円/60年46,200円/60年
遺骨保持(2体分)450基(900体)149,600円/60年92,400円/60年
生前・改葬(1体分)400枠(400体)74,800円/60年46,200円/60年
生前・改葬(2体分)400枠(800体)149,600円/60年92,400円/60年

遺骨保持‥‥自宅に遺骨を保持、または久保山霊堂やお寺などに一時的に遺骨を保管している場合
生前‥‥生前に、墓地や納骨堂を用意する場合
改葬‥‥既に別の納骨施設へ納骨している場合

納骨形式による比較

料金面以外のおもな違いをピックアップして、比較してみましょう。

項目自動搬送式納骨施設合葬式納骨施設
納骨形式家単位個人単位で合同
管理料の支払い毎年一括前納
使用期間30年(更新可)60年(更新なし)
承継の必要ありなし
期間満了後の扱い更新 または 遺骨引き取り遺骨引き取り または 合祀
人気比較的低い(入りやすい)高い(抽選もあり)

自動搬送式納骨施設」は、いわゆる一般的な納骨堂をイメージすればよいかと思います。

「合葬式納骨施設」は、比較的安価で、期間が切れたら合祀になる点で先々の心配がないため、人気が高いのではないでしょうか。

今年度はこの2タイプしか申し込めないのですが、いずれも遺骨が手元にある方、改葬(墓じまい)の予定や、生前申し込みを検討したい方にも門戸が開かれています。

2021年度申込み要綱

募集スケジュール

2021年度使用者募集の申し込み期間は、令和3年9月1日(水)~9月30日(木)までの1ヶ月間となっています。

申込みのしおり(PDF:10,215KB)

  • 9月1日(水)~9月 30 日(木) 申込書類の配布(各区役所、行政サービスコーナー等)
  • 9月1日(水)~9月 30 日(木) 申込書類の受付(郵送による申込、9月 30 日の消印有効)
  • 10 月 使用予定者の決定(応募者多数の場合は 10 月 24 日に抽選会を実施)
  • 11 月以降~ 資格審査、使用料の納付、申請書の提出 等
  • 令和4年2月~3月(予定) 日野こもれび納骨堂 納骨開始

実際に、どのくらいの申し込みがあり、応募多数による抽選があるのかどうかを見守って、結果をご報告したいと思います。

申込み条件

最後に、申し込みの条件です。自治体ごとに異なる点なので確認しておきましょう。

  • 横浜市民であること:横浜市在住3ヶ月以上でOK
  • 1世帯につき、1区分、1申込みに限る
  • 1世帯につき、横浜市営墓地のうち1つしか使用できない
  • 遺骨は分骨されていない人骨に限る:ペットNG

その他、2017年度以降の募集で3回以上落選した人、今回に限り港南区、磯子区に住民登録のある人には、当選確率がアップする優遇措置があるとのことです。

まとめ

横浜市営墓地の概要と、今年度の使用者募集について調べてみました。

公営の自動搬送式納骨堂は東京都にはないもので、2018年に開設された最新の「日野こもれび納骨堂」がどのような施設なのか、とても気になりました。比較的入手しやすいということもあり、お近くの方は、一度見学に行ってみるのもよいのではないでしょうか。

公営墓地の人気の理由は、やはり永続的に管理・運営されるであろう安心感でしょう。住んでいる地域によって、差があることも否めませんが、横浜市はあたらしい霊園も建築中で、取り組みが充実しているように思います。今回参照した「申込みのしおり」がとても見やすく、情報が整理されていた点もポイント高いです。ぜひ入手してみてください。

ただ、年によって空き募集があるのかが明確でなく、需要とのバランスがとれているかというと難しい側面もあります。これは日本全体の問題ですね。

まだ検討段階にない方にとっても、行政が動いている取り組みを知り、比較検討してみることで、ご自身のお墓へのイメージも見えてくるかもしれませんよ。

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